鍼の「ひびき」
体内に鍼がある感覚
「あー先生、辛い所そこです!!」
「そこっ、今ズーンときました!」
「すごくツボに入った感じがしました~」
鍼治療をしていると、このような言葉をよくお聞きします。
患者さんが鍼をされた時の「感覚」が口から出た言葉です。
鍼が入ることによって身体内部の組織が反応すると、「ズーン」とか「ビビ」のような感覚があります。
この、”鍼をされたことによる感覚”のことを「ひびき」と言います。
私たち鍼灸師は、東洋医学的に考えると「気」の調整をすることによって症状を緩和させています。
「気」は目には見えませんが、患者さんが感じる鍼の感覚によって体内の「気」を把握しています。
「気」の調整で身体を治すからには、この「ひびき」という感覚は非常に重要で、鍼治療の「効果」に繋がるものだと考えられています。
これらは「このような感覚がするよ!」というだけで、いずれかが出なければいけないというものではありません。
但し、場合によっては上記の感覚を狙って鍼をすることもあります。症状や状態によって異なります。
この「ひびき」は好きな方も、苦手な方もいらっしゃいます。
ひびきは「鍼を入れた時の体内組織の反応」です。
鍼が太ければ強く感じやすくなり、逆に鍼が細いと感じにくくなります。
好きな方には、太い鍼で強めの刺激を入れていきます。
苦手な方には、細い鍼を用い、最小限の得気で最大限の効果が出るようにコントロールいたします。
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